この度、10年来の友達から結婚式のスピーチをお願いしたいと依頼を頂きまして二つ返事で快諾しました。
しかし快諾したは良いもののどうやって原稿を書けば良いのか分からず、あっという間に結婚式1週間前。
自力で考えていても埒が明かないのでYoutubeで「結婚式 友人スピーチ」と調べてみることに。
すると、たくさんの爆笑スピーチや泣けるスピーチが見つかるのですが自分のスピーチに役立ちそうな動画は見つからず、「こんなスピーチは出来ない」と自信を失うだけでした。
そんな中「人生が拓く話し方チャンネル」と出会いました。
「人生が拓く話し方チャンネル」は元高知放送のアナウンサーの尾崎美樹さんが運営しているチャンネルなのですが、すっっっごくタメになります。特に「やってはいけない友人スピーチ」の動画は必見だと思います。
「やってはいけない友人スピーチ」の他、結婚式に関する動画を一通り見ると、不思議なことに今まで進まなかった原稿が書けるようになっていました。
そして迎えた結婚式当日。まず、想像以上に緊張しましたね。美味しかったはずのコース料理ですが、スピーチ前に出てきた料理の味は思い出せません。
とっても緊張していたので、スピーチ中は「早く喋りすぎないこと」と「原稿ばかり見ないこと」を意識することにしました。
意外だったのですが、みんな割とスピーチを聞いてくれていましたね。初対面の人でも仏のような顔で頷きながら聞いてくれていたような気がします。
スピーチが終わった後、依頼主である新郎から「想像以上の完成度」と満足げなコメントを頂けましたのでよかったです。
私史上初めての結婚式 友人スピーチの原稿をこのブログに残しておこうと思います。
※名前は変えています。
<原稿>
本日は、大野家 棚橋家 太一さん、里帆さんご結婚おめでとうございます。
また、ご両家の皆様にもお祝い申し上げます。ただ今、ご紹介いただきました新郎の友人で安田と申します。
いつもは「大野」と呼んでいるのですが、今日は大野さんがたくさんいらっしゃいますので、あまり呼び慣れておりませんが「太一くん」と呼ばせていただきます。
太一くんとは高校からの友人で10年以上の付き合いとなります。
今日は、このようにスピーチをさせてもらえること本当に嬉しく思っています。ありがとう。
とはいえ、慣れない場ですので手元を見ながらお話をさせていただくことご了承ください。
太一くんとは高校1年生の時に出会いました。ピンク色のリュックに赤色のGショックを身に付けている姿はおしゃれすぎて一際目立っていたことを今でも鮮明に覚えています。
2年3年は同じクラスになって、文化祭・球技大会・受験勉強を通して仲良くなっていったのが懐かしいですね。
太一くんは忘れてしまったかもしれないけど、物理や化学の内容が難しくなってきた時にわかりやすく教えてくれた時は本当に助かりました。おしゃれで、勉強もできて、友達想いで、当時から心の中で尊敬してました。
受験はお互いに違う大学を目指していたので、高校を卒業したらたまにしか会えなくなるなと思いさみしい気持ちでいたのですが、結果的に同じ大学のしかも同じ学科になり驚きました。驚いたのと同時にこれから4年間また太一くんと過ごせるんだなと嬉しく思ったものです。
大学に入ってからの思い出を振り返ると、楽しい思い出しかないですね。
大半はわたしから遊びに誘うことが多いんですが、基本的にNGなしでなんでも付き合ってくれました。本当にいつも急に誘うのに遊んでくれてありがとう。でも、誘われ待ちな太一くんの性格を知っていたから遠慮なく誘ってました。
そんな常に誘われ待ちの太一くんがこんな大勢の友人を招待する結婚式を開催するなんて、、、里帆さんとの結婚が幸せすぎてたまらないんだなって。里帆さんへの愛さの深さが伺えます。
話は変わりますが私が自動車免許を取ったその日の深夜に「大野、琵琶湖いこうぜ」と誘って夜の琵琶湖を見に行ったこと覚えてる?
国道21号線をずっと西に向かって走っていると突然琵琶湖が出てくるんですね。昼間だったら広大な琵琶湖が出てくるんだけど、その時は真夜中だったので何もない真っ暗な空間が出てきたんです。すると急に太一くんが怯え出したんで「どうした?」と聞くと「おれ、巨大物恐怖症なんよ。」と言ってて、初めて聞く恐怖症に爆笑したあの夜が忘れられません。その後、そちらにいる大学の友人と行った卒業旅行のラスベガスで大建築物を見た時に再び巨大物恐怖症を発症した話も私は大好きです。
社会人になっても私と太一くんの絆は深まる一方で、3年連続で年越しの麻雀をしたり、台湾旅行に行ってみたり、つい先日なんかは夫婦揃ってBBQなんてしちゃいましたね。
そのBBQの時に里帆さんから聞いた話で、「部屋に虫が入り込んだ時に太一くんが取り乱してパニック状態になってしまい、男として少し頼りに欠ける」というエピソードがありましたがそんな姿は私の知らない一面でした。クールになんでもソツなくこなす太一くんが里帆さんだけに見せる素顔。10年来の友人としてとても微笑ましく思います。
また、私と太一くんは不定期で仕事おわりに岐阜駅周辺で夕ご飯を食べており大概はたわいもない話をしているのですが、ある時太一くんが急に真面目なトーンで話し始めましたんです。
「プロポーズどうしよう」と。いつも受身な太一くんが里帆さんを喜ばすために試行錯誤している様子を間近で見て私までドキドキしたのを覚えています。
そしてその後、プロポーズがうまくいったこととそのプロポーズに太一くん自身が満足していることは本人から聞かずとも伝わってきました。
急にラインのプロフィール画像が変わったんですね。プロポーズ当日の写真に。
ちなみに今日の朝、ラインで太一くんのプロフィールを確認しましたがやはり画像は変わらず。このことが今日に至るまでの幸せを物語ってくれているなと思いました。
こんなことを言うと次のプロフィール画像に変えにくくなりますね。
これからの二人の幸せが末長く続きますように、またここにいるご家族・友人の皆様との健やかな関係がずっと続くことを願いまして私からのお祝いのスピーチとさせていただきます。
本日は本当におめでとうございます!!