雪山でのウィンタースポーツといえば「スキー」か「スノーボード」の2択だと思っていたんだけど、昨今では自転車のようなモノに跨って滑るスタイルが確立されているらしい。
2021年正月、3年ぶりに雪山へ行くと初めてみる方法で雪山を滑り降りている人たちを発見した。1,2人ではなく10人以上の規模。
気になって調べたところ、「スノースクート」「スノーモト」という乗り物だそう。普段からバイクに乗っているせいもあると思うが、おれは「モト」という言葉に惹かれやすい。
スノボをしながら「スノースクート乗りたいなあ」とスノースクートに乗ってる人たちを見て思った。
しかし、得体の知れないマシンにいきなり身を任せるのは抵抗がある。雪山を舐めてはイケナイ。
まず、スノーモト・スノースクートについて勉強してから挑もうではないか。
この記事では、スノーモト・スノースクートを体験する前に気になった点をまとめました。これからスノースクート・スノーモトに挑戦してみようという人に読んでもらえればと思います!
目次
1.スノーモトとスノースクートの違い
雪山でスノースクートorスノーモトを何度か見たんだけど、どれがスノースクートでどれがスノーモトなのかを判断することができなかった。
この章ではまずスノーモト・スノースクートの違いを理解しようと思う。
1.1 構造
スノーモノ・スノースクートの違いを理解するために、まず外見の違いを勉強する。
↓の画像を見てほしい。左がスノースクートで、右がスノーモトだ。(参照:NORTH POINT「スノースクート・スノーモト特性と違い」)
画像を見てわかる通り99%同じ乗り物である。
そんなほぼ同じ乗り物をよく見てみると、スノースクートになくてスノーモトにあるモノがひとつある。
それは、↑画像内の赤マルで囲った部分の「シートブーム」だ。シートという名から「お、座って滑れるのか?!」と思ったりするんだけど、座っての滑走は到底ムリ。
シートブームが構造的な違いになっているものの、スノーモトに乗るときシートブームを取ってしまう人もいるので重要なパーツではなさそうだ。
1.2 歴史
次にそれぞれの歴史について学んでおこう。成り立ちを知ることは物事の理解をより確実なものにしてくれる。
1.2.1 スノースクートの歴史
1991年 フランスのフランクペテゥドさんが開発。日本では1995年に発売が開始された。
1.2.2 スノーモトの歴史
2004年 アメリカのクライトン社が発売を開始。日本では2007年から発売されている。
歴史を紐解くと、スノースクートはスノーモトより10年以上先輩であることがわかった。
2.スノースクートに適した服装
雪山にドレスコードなんてものはないから本人が許すのであれば、基本的には何を着ても問題ない。
がしかし、麦わら帽子にタンクトップ、海パンにサンダルで乗るのも少々アブナイ気がするから、ここではスノースクート屋さんが推奨する服装を紹介しよう。
2.1 スノースクート屋さんが推奨する服装
- ヘルメット
- ウェア
- グローブ
- プロテクター
- ブーツ
- ゴーグル
1.〜6.を見ると基本的に、スキーやスノボをするときの格好で問題ないことがわかる。
と、これだけの説明だと味気がないので、1.~6.の服装に対して実際にスノーモトに乗ったおれの意見を書いておく。
1.ヘルメット
マジで必要。足に完全固定されているスノボ・スキー板と違ってスノースクートは転倒時の制御が難しい。悪いコケ方をするとスノースクートが物凄いスピードで突っ込んでくることになる。
突っ込んできたスノースクートが頭に当たったら大変なことになるので頭の保護はゼッタイに必要。
ヘルメットを持っていない人からすると「スノースクートのためにヘルメットを用意するなんて〜〜」と思うかもしれないが、ヘルメットを手に入れたからこそできる楽しみもある。
それはヘルメットにアクションカメラを取り付けて↓みたいな動画をとること!
ヘルメットへのアクションカメラの取り付け方は↓の記事でまとめているから気になる人は読んでみて。
2.ウェア
スノボorスキーウェアでOK.
3.グローブ
スノボorスキーのグローブでOK.
財力に余裕がある人は充電式の電熱グローブを用意してしまってもイイかもしれない。冷え性の人とかマジでオススメ。世界変わる。
ちなみに、おれはバイク乗車時に給電式の電熱グローブを使っているんだけど、もう電熱グローブがない冬のツーリングは考えられない。寒い時期バイクに乗るたびに、電熱グローブを開発した方々への感謝で胸がいっぱいになる。雪山でも同じ感動が味わえるはずだ。
4.プロテクター
スノースクートで転倒するとマシンの構造上、横向きに倒れることになる。横向きにコケたとき、真っ先にダメージを受けるのが「ヒジ」。次点で「肩」「おしり(横)」。さらに、「スネ」がスノースクートに挟まれる形で負傷する。
これらの負傷を防ぐにはそれぞれの部位にプロテクターを用意しなければならない。ヒジ・スネ・おしり用のプロテクターはオススメできるものがあったから紹介しておこうと思う。
★おしり用
★ヒジ用
5.ブーツ
長靴や防水のスニーカーであれば問題なく乗車することができる。
スキーやスノボのブーツでの乗車を考えている人も多いと思うんだけど、靴の裏がツルツルなスキーブーツやステップイン式のスノボブーツはスノースクートに適さないから注意してほしい。
6.ゴーグル
ゴーグルは目の保護のために必須。
ヘルメットやプロテクターをしてなくて怪我するのは自分だけだけど、ゴーグルをしてないことで目にゴミが入り手元が狂って事故を起こすと他人を巻き込んでしまう可能性がある。
人を巻き込む事故は色々と厄介なのでゼッタイに避けたいところ。
同じような理由でアメリカでは、バイクに乗るときはサングラスをしなければいけない。ヘルメットはしなくてイイのに。(州によります)
ゴーグルに関しては、スノースクートだけでなくスノボ・スキーをする際にも装着したいところ。
3.スノースクートで滑走できるスキー場一覧
スノースクート・スノーモトで滑ることができるスキー場はコチラにまとめられているから参考にしてほしい。
ちなみにおれは、2021年1月 栂池高原スキー場でスノーモトを体験した。
4.実際にスノーモトを体験してみて
岐阜県のダイナランドでスノーモトを見かけた2週間後には栂池高原スキー場でスノーモトに跨っていた。気になったらやらずにはいられない性格。ちなみにお値段は2時間¥3000。
スノーモトを乗る前に以下のことが気になったから動画の中で解決しておいた。是非見てほしい。
- スノーモトの持ち方
- リフトの乗り方
- ブレーキについて
- ハンドル操作について
次は、スノースクートに挑戦したいと思う。ここまで読んでいただきありがとうございました!